日本語のダジャレを英語で説明するには   

日本語には同音異義語がたくさんあって、駄洒落(ダジャレ)という言葉遊びを生んだりしているわけなんですが、その駄洒落を英語で分かってもらうのって、なかなか難しいですよね。

今日はそんな駄洒落を英語で説明する時の参考になりそうな例を見つけたので、みなさんと共有したいと思います。

※以下の英文は「SoraNews24」の記事から抜粋
Japanese hospital threatens to stab owners of illegally parked cars with needles

題材は以前Twitterで話題となった、ある病院の駐車場の表示版の例です。

Screenshot from @matsujun5213's Tweet
まつじ @matsujun5213さんのTweet(ツウィ―ト)より

よくありがちな看板と思いきや、二つめの注意書きの最後に「注射」という文字が!
さて、これが英語になるとこんな風に・・・

● Parking by non-hospital visitors is strictly prohibited.

 

● Owners of unauthorized cars will be fined 10,000 yen or given an injection.

* The hospital bears no responsibility for accidents, theft, or other damages incurred while parked in the lot.

 

「注射」の英訳だと「injection」になります。これをそのまま訳して伝えると、

“I hate needles. I’d rather pay the fine.”
(私は針は嫌い!それなら罰金払った方がマシ)

・・・となって、シャレにならないので、以下のように説明します。

The words for “parking” and “injection” in Japanese are both pronounced chusha.
(日本語で「駐車」と「注射」にあたる言葉は両方とも「ちゅうしゃ」と発音されるんだよ)

*be pronounced = 発音される

同音異義語の駄洒落なら、”○○○ ” の中を入れ替えれば、他の言葉にも応用できますよね。

ついでにこんな言い方も・・・

This is a Japanese pun.
(これは日本語の駄洒落です)

A and B sound the same.
(AとBは同じ音に聞こえます)

「駄洒落」のことを英語ではpun と言います。発音は<パン>です。

 

漢字を視覚的に読まないと、そのおかしさは瞬間的には伝わらないかもしれませんが、理解納得はできるでしょう。

日本語を習い始めた外国人の方には同音異義語はミステリーみたいなので、こんな風に説明してあげると喜ばれるかもしれませんね。

<覚えたい単語>
strictly(ストリクトリー)  固く/厳しく
prohibit(プロヒビット)禁止する
unauthorize(アンオーソライズ)許可されていない
un(ではない)+ authorize(許可された)
find(ファイン)罰金(を科す)
injection(インジェクション)注射
inject 動詞で「注入する」
bear(ベア) [責任などを]負う
responsibility (レスポンスィビリティ)責任
theft (セフト)盗難
incur(インカー)「損害などを]こうむる
pronounce(プロナウンス) 発音する