iPodまで・・・、なぜ英米人はすぐ殺してしまうのか

アップル社は音楽プレイヤー「iPod Touch」の販売を終了すると発表しました。

「えっ、iPod って、まだ売ってたの?」という声もありますが、音楽の聴き方、いや音楽産業そのものを変えてしまった「iPod」の歴史が終わったことに、時代の移り変わりの速さを感じたりします。

このニュースの英文ニュースの見出しは、たいていこんな風に出ていました。

Apple killed the iPod

この文を翻訳精度に評判の高いDeepL翻訳を使って翻訳してみたら、なんとこんな訳が出てきました。

「アップルはiPodを殺した」

おい、そのままやんか!

kill にはもちろん「~を殺す」という意味がありますが、上記の例文の場合は「iPod の販売に終止符を打つ」という意味になります。

kill off と熟語にしても同様の意味となります。

Apple killed off the iPod.

 

われわれ日本人の目からみると英語圏の人は「kill」が好きなようで、けっこういろいろな使い方をします。

今回は英語の殺す(kill)特集です。

 

時間を殺す?

He was killing time by reading magazines.
彼は雑誌を読んで時間をつぶしていた

I had several hours to kill before departure.
出発まで数時間暇を持て余していた

 

痛みを殺す?

I depend on prescribed drugs to kill the pain.
私は痛みを止めるために処方された薬に頼っています。

※ kill the pain:痛みを取る
→ painkiller 痛み止めの薬

 

ガソリン価格に殺される?

昨今のガソリン価格の高騰で、車に良く乗る人はこんな風に嘆いていることでしょう。

Gas prices are killing me right now.

今、ガソリン代が高くて参ってるよ~

 

事業/番組を殺す

The recession killed the state project.
景気後退が国家プロジェクトが立ち消えになった

The low ratings killed the TV show.
低視聴率がその番組を中止に追い込んだ

 

それにしても、iPhone全盛の時代に、いままでiPod Touchが売っていたことに驚く人も少ないないでしょう。でも、以前のiPod やiPod Touch を初めて買ったことがある人は、当時手に入れた時の感動は忘れませんよね。