生活コスト直撃!英語で話す「ウクライナ危機」

英語で話す「ウクライナ危機」

戦争勃発ならなら生活物資がさらに値上がり?!

東ヨーロッパにあるウクライナに、隣国のロシアが軍事侵攻する可能性が高まり、情勢が緊迫化しています。

「ウクライナ情勢」と聞いても「そんな遠くの話、自分には関係ないんじゃねえ?」なんて思っている人も少なくないと思います。しかし今回は、国際情勢に関心がある人にも無い人にも、他人ごとではすまなくなってきています。

なぜなら、ウクライナ情勢が悪化すれば、われわれ庶民の家計を直撃することになるからです。

まずは石油価格。既に原油高のため、ガソリン価格が高騰して問題になっているのはご承知の通りです。ロシアの世界全体の原油輸出シェアはサウジアラビアに次ぐ第2位。(約12.5%)このため今後さらに問題が深刻化すれば、既に価格上昇トレンドにある石油価格をさらに押し上げることになります。

ロシアは天然ガスの産出国でもあり、EU(欧州連合)は、天然ガスの約4割をパイプラインを通してロシアに頼っています。その供給が不安定になったりすると、他から調達ということになり、天然ガスの国際価格が高騰。日本では、天然ガスを液体にしたLNGは発電所の燃料や都市ガスの原料なので、電気・ガス料金の値上がりにつながります。

燃料だけでなく、食料面でも悪影響が出ます。ロシアとウクライナは、世界有数の小麦の輸出国なので、有事になれば、原料である小麦相場が上がります。皆さんが普段食べている小麦を使った製品であるパンや麺類などの価格は値上がりします。
(有る筋によると、カップ麺が数十円、パンは1割ほど値上げと予想)

前置きは長くなりましたが、今回はウクライナ情勢についての英語も少し学んでみましょう。

 

「ウクライナ危機」を話すための英語(1)

以下はCNBCのニュース記事の見出しです。ニュースの見出しなので、動詞の時制が現在形になっていますのでご注意ください。

Oil prices surge as Russia-Ukraine crisis escalates

〈訳〉ロシア・ウクライナ危機の深刻化で原油価格が急騰

 

英語の意味自体をしっかり理解するための、語順に合わせた直訳を付けたバージョンは以下の通りです。

Oil prices surge
原油価格が高騰している

as Russia-Ukraine crisis escalates
ロシア―ウクライナ危機が悪化するにつれ

まずこのニュースに出てくる国名ですが、英語で正しく発音できてない人がほとんどではないでしょうか?

特に Ukraine は、<ウクライナ>ではなく英語では<ユクレイン>と言います。

【その他重要ボキャブラリー】
□ surge:
英英辞典で調べるとこうなります。
(Merriam-Websterより)
to rise suddenly to an excessive or abnormal value
突然、過大な、あるいは異常な値で上昇すること

(Oxford Advanced Learner’s Dictionaryより)
to suddenly increase in value
突然価格が上がること

「原油価格が突然上がった」という意味で、以下のように言い換えることも出来ますね。

Oil prices suddenly rose.

□ escalate:
「状況がエスカレートした」などと日本語の中でも使われるようになりました。英会話の中でも使えますが、発音に注意!

□ escalate:
もとは上昇する、という意味で、関連語におなじみのescalator (エスカレーター)がありますね。

□ crisis :
「クライシス(危機)」という言葉はおなじみだと思います。発音は Rの発音は別としても、<クライスィス>のように
末尾 sis は<シス>ではなく<スィス>で発音しましょう。カタカナで書き分けられるということは日本人なら誰でもその程度は発音できるはずです。

 

「ウクライナ危機」を話すための英語(2)

次はPOLITICOのニュース記事の見出しです。

Putin orders Russian troops into Ukraine after recognizing breakaway ‘republics’

プーチン、分離「共和国」を承認した後、ウクライナにロシア軍を派遣するよう命令

以下は上記英文に直訳をつけたものです。

Putin orders Russian troops into Ukraine
プーチンは命令した/ロシア軍に ウクライナに入るように

after recognizing breakaway ‘republics’
後で 承認した  脱退した「共和国」を

 

□ recognize:承認する、認識する
※TOEIC必須語ですね。

□ troop:troops で軍隊
日常生活には出てこない troops(軍隊) という単語が入っていますが、これぐらいは一般常識の範囲なので覚えておきましょう。

□ breakaway:離脱・分離した(形容詞)
名詞としても「離脱・分離」の意味で使われます。

□ republic:共和国
上記見出しには 「ーs」で複数で出ています。これはウクライナ国内のドネツク(Donetsk)と ルハンスク(Luhansk)というロシア系住民が多く住み、新露武装勢力が支配する地域を指します。

両地域は2014年に独立しを宣言し、それぞれ「ドネツク人民共和国」「ルハンスク人民共和国」と自称し、最近ロシアもそれらを国家として承認して、軍を派遣する準備を進めていることで、戦争が近いのでは、という緊張が高まってきています。

republic という言葉ですが、これも一般常識で覚えておく言葉かもしれません。旅行した時、その国の国名として目にすることがあると思います。共和国とは、王様などの君主を持たない政体で、君主制ではない政治体制の国のことです。もちろん日本は共和国ではありません。

近隣の共和国の例:
大韓民国:Republic of Korea
中華人民共和国:People’s Republic of China

「リパブリック」は残念ながらカナカナ英語としては定着していないかもしれませんが、ファッションブランドの「バナナリパブリック」など時々目にするかも知れません。

愛知県豊川市にある「えびせん共和国」は、強引に英語化すると「Republic of Shrimp Crackers」になりますかね?