「北京冬季五輪の人工雪がヤバい!」を英語で

北京冬季五輪の人工雪はなぜヤバいのか?

初の人工雪100パーセント大会

いよいよ今週2月4日(金)から北京冬季オリンピックが始まりますね。

夏のオリンピックと冬のオリンピックを両方開催する都市というのは北京が世界初となります。

Beijing is the first city to host both the Summer and Winter Olympic Games.

北京はそもそも積雪量が少ない地域にありますが、今回は人工降雪機300台ほどフル活動させて、人工雪でまかなうそうです。

降雪量が多い都市での開催が前提の冬季オリンピックですが、これまでもソチオリンピックのように人工雪を使った例はあります。

人工雪を使わざるを得ない原因の一つに地球温暖化(global warming)があります。徐々に温暖化によって、降雪量が減り、冬季オリンピック候補地が減ってきてしまっているのも事実です。

それにしても、今回の北京冬季五輪大会は、100%人工を使う最初の冬季五輪となります。北京って、それほど雪が降るイメージは無いのに、冬季オリンピックやるんだあ、ぐらいに思っていたのですが、実はこれが物議をかもしています。

環境への負担

そのあたりについて、どのような報道がされているか、以下は BBC Sport Newsからの引用です。

Winter Olympics: Artificial snow could cause environmental damage
冬季オリンピック:人工雪が環境破壊を起こす危険性

以下は記事の要約部分です。意味の塊ごとにに行を変えて直下に訳をつけます。


Artificial snow
人工雪が

used at Beijing 2022
北京2022大会で使われる

“poses tough environmental questions”
厳しい環境的な問題をもたらしています

with more than 222 million litres of water
2億2200万リットル以上の水が

needed to create snow conditions.
雪の状態を作り出すのに必要とされ

 

自然・天然のものでなく人工的に作ったものと言う意味の「人工の~(形容詞)」は 英語で artificial (アーティフィシャル)です。いろいろなところで目にするので覚えておくといいでしょう。

※発音は上のサンプル音声を参考にして下さい。

(例)
人工甘味料:artificial sweetener
人工皮革 :artificial leather

人工雪については、man-made snow(人間が作った雪)という言い方も、BBCの元記事に出てきます。

million (ミリオン)は100万なので、222リットルは2億2200万リットル。ちょっと想像もつかない量なんですけど・・・、あれだけのオリンピック競技会場をすべて雪で覆うわけですからね。

もともと水不足が起きがちなこの地域の貴重な水資源にさらに負担をかけることになることが心配されています。

実は環境への負荷というのは水だけではありません。先ほど触れた降雪機(Snow Gun)ですが、これで人工雪を作って振りまくのに、すごい電力が必要です。

※ 降雪機(Snow Gun)については、BBCの記事にイラストで分かりやすく図解で説明してくれているので、一度見ていただくのをおすすめします。

中国は今回のオリンピック大会を「green and clean Games, using 100% renewable energy(グリーンでクリーンな100%再生エネルギーを使った大会にする」と言っています。

果たしてその通りなのか、というのも気になりますが、人工雪製造は「energy and water-intensive(エネルギーと水を大量消費)」するうえ、雪解け品質の確保のためにしばしば生物学的添加物(biological additives)を水に加えるのだとか。化学的に調整された水を使えば、当然生態系にも悪影響を与えることが予想されます。

 

アスリートが危険にさらされる

実は人工雪による心配ごとはそれだけではありません。

a danger to athletes (アスリートたちへの危険)という点も指摘されています。なぜかというと、人が作った人工雪 (man-made snow)は表面が固く、滑る速度が速くなりがちなので転倒の際により大きなケガにつながる危険性があります。

 

ただでさえ、感染拡大や人権問題など、いろいろ懸念材料がある大会ですが、人工雪の環境への影響については、地球温暖化の影響で、今後開催される大会でも引き続き問題になるかもしれません。

いまのところ2030年の冬季大会の招致を目指す札幌市は「積雪量」「雪質」という条件で有利だと言われていますが・・・。

では、テレビでオリンピック観戦する方、楽しんでくださいね。