カタカナ英語が多すぎると苦情も出ているCOVID-19関連用語ですが、「ソーシャルディスタンス」という言葉は完全に日本語の中に溶け込みましたね。
この元は英語の social distancing から来ています。きっと言いやすいようにそこから-ing を抜いて distance にしたのでしょう。
distance は「距離」という意味です。
でも、social distancing とは「距離」のことではないのです。
↑「ソーシャルディスタンス=2メートル?」
「昭島市立 富士見丘小学校・感染防止方針と具体策」のページより
social distancing の意味は「意図的に人と人との物理的に十分な空間を取って病気が広がるのを防ぐこと( Social distancing is deliberately increasing the physical space between people to avoid spreading illness.)*引用先 」です。
social distance だと「ソーシャル・ディスタンスィングを実践する」という動詞になるかと思います。
(アメリカのあるテレビ番組の一コマ)※ビデオで見たい方へのリンク
以下はアメリカのある医療センター(OU Medicine) のサイトのものです。
これをみれば、social distancing とは単に「隣の人との十分な距離」ではなく、日本でいう「三密」(密閉・密集・密接の「3つの密」を避けること)と結局は同じようなことを言っていることが分かると思います。
英文に説明をつけます。
ソーシャル・ディスタンスィングを実践しましょう
•Avoid non-essential travel
避けましょう、不必要な旅行(移動)は
•Avoid places /
避けましょう、場所を
where large groups of people gather
大きな集団が 人の 集まる
•Limit any gatherings / that include
制限しましょう どんな集まりも 含んだ
high-risk individuals
危険の高い 個人を(含んだ)
•Stay at least 6 feet away / from other
離れましょう 少なくとも 6フィートは 他の
individuals / in public places
人から 公共の場所の
•Work from home / if you can
自宅で働きましょう もしそうできるなら
*6 feet = 182.88cm