外国人の観光客が急激に増えたんだなあ、と改めて考えさせる出来事がありました。
山梨県富士河口湖町の「ローソン河口湖駅前店」の屋根越しに見える富士山(通称「富士山ローソン」)というのが人気の撮影スポットとなり、撮影しようと殺到する外国人観光客のマナーの悪さから、その対策として同町が撮影できないよう黒幕を張るという行動に打って出ました。
普段テレビを見ない僕ですが、実家でテレビをたまたま見ていて、このニュースを見ました。特に気になったのは、やはり危険な道路の横断でしょうか。それ以外にも柵内への侵入もあったりしたそうで、現地自治体としては、やむにやまれぬことだったのでしょう。
このニュースは世界中で取り上げられました。
以下はロイター通信(Reuters)のニュース記事の一部です。
<見出し>
Japan town blocks view of Mt Fuji at photo spot to stop crowds
日本のある町が、富士山の写真スポットで群衆を食い止めるために視界を遮る
以下同記事の導入概略の部分ですが、意味の塊ごとに段を下げて直訳を付けます。
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Officials
役人は
in a Japanese town
日本のある町の
are erecting a 2.5-meter (8.2 ft) high barrier
高さ2.5メートルの防壁を設置しています
to block a view
眺望を妨げるために
of Mount Fuji
富士山の
and obstruct a photo spot
そして写真スポットを妨害するために
that has been attracting
引き付けている
so many visitors
数多くの観光客を
they have become a nuisance
彼らは迷惑になっています
for locals.
地元の人々にとって。
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official 「公式の」という単語の意味はご存じかもしれませんが、当局者・公務員という意味もあります。
erect は建物などを建設する/設置するという意味。
attractは、テーマパーク等のアトラクションでご存じなはず。知らないとすると動詞形と名詞形の区別がつかないだけ。
nuisance は、別途覚えないといけない単語で「厄介者」という意味。
local は、「地元の」とか「地方の」という意味以外にも、名詞で「地元民」という意味があります。
今話題のニュースを取り上げましたが、この例文のほとんどは、ごく基本単語と皆さんがカタカナ語として既に知っている英単語ばかりで出来ています。
英会話を学ぶ人の大多数は、英語を読むことをしない傾向にあるので、あえてこうしてニュース英語を取り上げています。
少しでも英語ニュースを身近なものとして感じていただければ幸いです。