素振りと同じで、英語も音読で必ず上手くなる!

何年もある一定レベルで止まって成長しなかった英会話が、ごくシンプルな練習で驚くほど変わる。ゴルフと英語の共通点とは・・・。

 

ある新聞のゴルフに関するコラムに、こんなQ&Aアドバイスがありました。

【質問】近くにいい練習場がないので、なかなか練習にいけません。仕方なく、いつも庭で素振りをしています。ところが、友達に「いくら素振りをしても、実際に打つのとは違う。逆に変な癖がつく」といわれました。確かに素振り通り打つことはできませんが・・・。

【回答】
素振りほど素晴らしい練習はない。素振りなくしてゴルフ上達はありえない。ボールがあると、普通はどうしてもボールにクラブヘッドを当てようとしてしまうものだ。(中略)しかし、これをやっている限り、あなたのゴルフはそれ以上進歩しない。
(中略)ボールを意識しないで、素振りのスイングで打てるようになることこそが、ゴルフスイングの最終目的といっても過言ではない。これで、何となく打てるようになれば、20年来、全く成長しなかったあなたのゴルフが驚くほど変わってくるはずだ

(夕刊フジ・佐藤剛平の「基本は忘れろ!!」より抜粋)

上記の「素振り」を「英文音読」に置き換えて読んでみてください。「音読なんかしてもムダじゃないか」「英会話上達には外人相手に話すしかない」という声が、ここで質問している人の友人の声と同じでしょう。

「ボールがあると、普通はどうしてもボールにクラブヘッドを当てようとしてしまう」というのは、人間相手に英語を話すと、どうしても言葉を打ち返すことだけが優先して、文法・語彙的な正確さが二の次になってしまうことと同じでしょう。「変な癖がつく」という意味では、自己流で英語を適当に話し続けることのほうが危険です。テキストで確認すれば、間違いに気付くこともできます。

「ボールを意識しないで、素振りのスイングで打てるようになること」とは、英語を話す時、頭の中で言いたいことを日本語から英語に翻訳したりせず、音読で練習したようなきっちりした文章が反射的に言える、つまり英語を話すという作業を自動化している状態。それを目指すのが「英会話の素振り」である「音読」の最終目標です。

「英会話学校に何年も通っている」「海外業務で何年も英語を使っている」「外国人の友人と何年も交際している」etc. ある程度話が通じるようになると、そこで成長が止まってしまう人が以外に多いのではないでしょうか。初歩の段階として「英語がすらすら口からでてこない」という方も含め、英文音読は全てのレベルにおいて有効なトレーニングだということを、あらためて認識してもらえれば幸いです。