iPhoneのリサイクル新素材ケースで学ぶ英語

数週間待たされましたが、やっと iPhone 15pro Maxを使い始めました。

今回ケースに選んだのは、アップル純正のFine Wovenケース。

アップルはこの秋からCO2排出ゼロ実現のために皮革製品を全面的に廃止しました。

皮革を使わない素材として登場したのが「Fine Woven」という素材。基本的にリサイクル素材を再生して作られています。

Fine woven は日本語にすると、「細かい織り」や「細かく織られた」という意味になります。

“fine” は形容詞で、「細かい」や「精巧な」などの意味があります。

“woven” は前述の通り、「織る」という意味の動詞 weave の過去分詞で、「Fine woven」という名称の中では「織られたもの」を指します。

つまり、リサイクル素材を細かく裁断し、それをまた細かく織り込んで作られているということですね。

これをさらっと英語にすると、

The material is a very finely woven.

という風に言えるかと思います。
訳すと「その素材は細かく織られている(織り込まれている)」

この例文ではfine が is woven を修飾するために副詞形finely となっています。

さて、文法説明が終わったところで、今度は聴き取りクイズです。以下の短いTikTokビデオを見てください。

Apple製品のリビューでは世界有数の影響力を持つこの人、180万人のTwitter(X)のフォロワー、700万人のYouTubeチャンネル登録者がいるiJustine さんがiPhoneケースとアクセサリを手に何度かFine Woven という言葉を発します。

英語学習者には、製品名以外はこの聴き取りは難し過ぎると思いますのでひたすら fine woven という言葉だけを追って聴いてみてください。

みなさんの耳にはどう聞こえるでしょうか?

Fine Woven の部分だけはそれほど苦労せずに聴き取れると思います。

https://www.tiktok.com/@ijustine/video/7280621492855967007

【クイズ】
以下のビデオ内で、Fine Wovenはどう聞こえますか?
1. ファイン・ウーブン
2. ファイン・ウォウヴン
3. ファイン・ワーヴン

 
いかがだったでしょうか?

どう聴いてみても2番の「ファイン・ウォウヴン」ですよね?

ところが、この製品が日本に来るとなぜか「ファイン・ウーブン」になってしまっているのです。

世の中の英語のカタカナ化がいかに適当でいい加減なものかというのを実感していただくために、一例としてファインウーブンを使わせてもらいました。
 
これ以外にも、woven の例を紹介します。

トヨタ自動車はウーブン・バイ・トヨタという子会社があって、「ウーブン・シティ(Woven City)」と呼ばれる実験都市を開発運営しています。

これも英語発音的には間違いですよね。

Vの音は、もちろん気をつけないといけませんが、せめてカタカナでも可能な限り英語の元の発音に忠実にしたほうがいいと思うんですよね。
 
その意味でヤバいのは「シティ」で、英語にそのまま直してしまうと shitty で、「ひどい・つまらない」という意味になってしまいます。
 
日本語で話しているうちはいいですが、英語を話す時には気をつけましょう。