「Black Lives Matter」って?

アメリカのミネソタで黒人男性が白人警察官に暴行され死亡した事件への抗議デモは全米に広がり、いつもまにか世界中に。

そしてついに日本でも大規模なデモが行われました。

日本語のニュースにも「BLACK LIVES MATTER」という英語のフレーズが登場し、皆さんも目にしたことと思います。

今回はこのニュースに関連した英語です。

『The Japan Times』の以下の記事からの抜粋を紹介します。

Black Lives Matter spreads to Tokyo as 3,500 people march to protest racism

「黒人の命も大事だ」が東京に拡がる  3500人が人種差別抗議の行進

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The Black Lives Matter movement

「黒人の命も大事だ」運動は

found a foothold
足がかりを見つけました

in Tokyo
東京で

as thousands of protesters marched
何千人もの抗議行動参加者が行進する中、

in the capital
その首都(東京)で

on Sunday
日曜日に

to protestracism and police brutality,
人種差別と警察の蛮行に抗議し

and spreadawareness
意識を広める

of racial discrimination
人種差別への

in Japan
日本で

amid a wave of demonstrations
あいつぐデモの真っ最中に

worldwide
世界中の

following the killing of George Floyd
ジョージ・フロイド殺害の後

in the United States.
アメリカ合衆国での

Organizers said
主催者は発表しました

more than 3,500 protesters
3500人のデモ参加者が

marched from Yoyogi Park,
代々木公園を更新したと

down Omotesando
表参道を下って

and through Shibuya’s scramble crossing,
渋谷スクランブル交差点を通り

while holding signs
サインをプラカードを持ちながら

written in Japanese and English
日本語と英語で書かれた

that said
(以下~)と訴える

Racism is the real pandemic”
「人種差別主義は真のパンデミックだ」

and “Black pride, enough is enough!”
や「黒人プライド、もうたくさんだ!」

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Black Lives Matter で「matter」を覚えよう!

ここに出てくる lives は life (命)の複数形で<リヴズ>ではなく、<ライヴズ>と発音します。「生きる(動詞)」の live <リヴ>とは違いますので、お間違いなく。

matter は動詞で「重要である」という意味です。この単語は名詞としても「事件、問題」といった意味で使いますが、ここでは動詞としての使い方を中心に話します。

matter 自体、英会話でよく使う言葉なので、あまり知らなかった方はこれを機会に覚えてください。

<会話例>

A: I forgot to bring the discount coupon.

B: It doesn’t matter. I’ll give you the same discout anyway.

<和訳>

A:割引クーポン持ってくるのを忘れちゃった

B:それは重要ではないです→気にしないでください。どっちにしても同じだけ割引しますから。

<例文>

It doens’t mater if you cannot speak English fluently.

(あなたが英語を流暢に話せなくてもかまいませんよ)

人種差別・Racism

今回のデモ騒動のキーワードは「人種差別」ですね。

英語では上の英文ニュース記事にでているように「racism」といいます。

「人種差別主義」「人種的偏見」といった意味合いがあります。

よくカタカナで「レイシズム」と書かてれいるのを見かけます。

発音は  réisìzm  なので、r の発音は別とすると<レイスィズム>のほうが英語に近いです。

race (レイス) が人種という意味の名詞。「競争・レース」も全く同じスペリングの単語です。

形容詞形は racial (レイシャル)です。

これも上の記事にでてきたように racial discrimination で「人種差別」の意味になります。discrimination が入ると人種にからむ「待遇の差別」といった意味合いになります。

非常にデリケートな問題ではありますが、英語でも知っておいた方が良い言葉だと思います。

普段の英語を聴いたり読んだりしない方は、ニュースや日常の中に出てくる英語をこんな感じでついでに少しづつ覚えておくといいかもしれませんね。