「CAが搭乗時に乗客に挨拶する本当の理由」を英語で(礼儀やサービスではありませんよ)

みなさん、お仕事によるとは思いますが、お盆休みもそろそろ終わりですね。

国内外の旅行に出かけ、飛行機を利用した方も多いのではと思います。

今回は飛行機に関する話題です。

飛行機に乗る際、客室乗務員が搭乗する乗客に「Hello!」などと挨拶をしてくれる本当の理由ってご存じですか?
それは単に礼儀とかフレンドリーさを演出するからではなく、実はもっと重要な理由があるようです。

 

A flight attendant has revealed / the secret reason / why cabin crew greet customers / when they board planes – / and it’s not just to be polite.

客室乗務員が明かしました /その秘密の理由を /なぜ客室乗務員が乗客に挨拶をするのか /飛行機に搭乗する際に – /そして、それは単に礼儀のためだけではありません。

英文:Daily Mail より
(英文は分かりやすいように意味の塊ごとに / を入れています)

□ flight attendant / cabin crew:客室乗務員。JALや
ANAなどの日系航空会社を除き、普通英語ではCA(cabin attendant)とは言わない。
□ reveal:明らかにする、公開する、暴露する
□ reason:理由
□ greet:挨拶する
□ board:搭乗する、〜に乗り込む
□ plane:飛行機 airplane/ aeroplaneのこと
□ polite:丁寧な、礼儀正しい(形容詞)

以下は、TikTok投稿をしている客室乗務員のRaniaさんの証言です。

英文は、分かりやすく意味の塊ごとに段を下げて直訳を付けました。

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Did you know
あなたは知っていましたか

that your flight attendant greets you
客室乗務員があなたに挨拶するのが

not only out of politeness,
礼儀正しさからだけではなく

but also to check
調べるためであることを

whether you are too drunk
あなたが酔っ払い過ぎていないかどうかを

or sick to fly?
または体調が悪すぎるかどうか
飛行機を利用するのに
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□ out of 〜:〜から、〜のために(原因を示す)
□ politeness:丁寧さ(politeの名詞形)
□ too — to 〜:— 過ぎて〜できない

なるほど、そうだったのか、という感じですよね。

搭乗させて問題ない乗客なのかどうかを、事前にちゃんとチェックしているということ、言われてみればすごぐ重要ですよね。

またRaniaさんは、次のように続けています。

It’s also to see who could help us in an emergency.
緊急時に誰が助けてくれるかを確認するためでもあります。

It’s also to see
それはまた知るためでもあります

who could help us
誰が私達を助けてくれるか

in an emergency.
緊急時に。

□ emergency:緊急

この背景には、全ての客室乗務員は、ABP(健常者・able-bodied person)をみつける訓練を受けていることがあります。

航空業界でのABPの意味するところは、以下のようなものです。

ABPs are those / who are ideally travelling alone, / do not have mobility issues, / can speak English (or the local language), / and look like they are fit enough / to be able to open emergency doors.

ABPsとは / 理想的には一人で旅行している人たちで / 移動に問題がなく / 英語(または現地の言語)が話せて / 体力的に十分であるように見える人たちのことです / 緊急時のドアを開けることができる。

要するに、緊急時に客室乗務員に協力してもらえそうな人をあらかじめ確認しておく、ということですね。

日常業務のルーティンに、こういった安全のためのマニュアルが落とし込まれているのを聞くと、なるほどなあ、と思いますよね。

ということで、搭乗時に「Hello!」と挨拶されたら元気に「Hello!」と返しましょう。体調がわるくなければ・・・