世の中にあふれるカタカナ英語。日本語でいいのに、わざわざ英語を使う意義が不明なもの、「こんな英語ないよ」というニセモノ英語までいろいろあります。
どうせならグローバルなキーワードや、英会話でもっと役に立つ英語を広めたいと思い企画しました。
難しいと思える英単語も、カタカナ化してみんなが使い出せば覚えられます。
第1回目は、viral (ヴァイラル)。
世界のどこにも劣らずYoutubeやソーシャルメディア(SNS)で共有されるビデオが好きなはずの日本で、なぜ使われないのか不思議名のがこの言葉。
インターネットで火が付いて怒濤のように広がり、再生回数が非常に多く急速拡散するビデオのことを
viral video (ヴァイラル ビデオ)と言います。
病原菌のことを「ウイルス」と言いますが、これは和製英語で、実は英語では virus (ヴァイラス)。その形容詞形 が viral (ヴァイラル)で、元々は「ウイルスによって起こる」という意味です。
ヴァイラル・ビデオと言うと、伝染病の病菌のごとく、瞬く間に広がってゆくというイメージです。
英語の viral はこんな風に使われます、という例をご紹介します。
—————————————-
Dancing five-year-old amputee goes viral
踊る五歳の両足切断者、(インターネット上で)急拡散。
(BBC 2019年5月8日)
https://www.bbc.com/news/av/uk-48198079/dancing-five-year-old-amputee-goes-viral
go viral で、映像や画像、情報などが(伝染病のような勢いで)拡散される/急速に広がる」という意味になります。
では、実際の使用例をみてみましょう。
<以下、上記と同じBBC記事より引用>
Video of a five-year-old Afghan amputee which shows him joyously dancing after being fitted with a new leg has been widely shared online.
<この文の解析>
Video of a five-year-old Afghan amputee
5歳のアフガニスタンの両足切断者のビデオが
which shows
見せる
him joyously dancing
彼が嬉しそうに踊るのを
after being fitted with a new leg
新しい脚を装着した後
has been widely shared
広くシェアされています
online.
インターネット上で。
<日本語の会話で使われる場合のイメージ>
V の発音が難しいので、英語の発音からちょっと遠くなってしまいますが、広めるには「バイラル」のほうがいいでしょうか?
「温泉につかりながらiPhoneを使うニホンザルのビデオがバイラルになってるみたいだよ」