台風と「神風」の由来・ 英語編

台風が発生する季節になりましたね。今回は台風に関連する英語についてです。

英語で台風は「typhoon」ですが、世界の地域によってその呼び方が違います。

海外ニュースで「ハリケーン」などの言葉を見聞きすると思いますが、その違いをざっくりまとめると以下のようになります。

■ hurricane(ハリケーン)
北大西洋(the North Atlantic)、北太平洋東部(eastern North Pacific)で発生

■ typhoon(タイフーン)
北太平洋西部、中国・日本・フィリピン付近(western North Pacific near China, Japan, and the Philippines)で発生

■ tropical cyclone(トロピカルサイクロン)
南太平洋西部(western South Pacific)、またはインド洋(Indian Ocean)で発生

 

台風に関連して、日本の歴史に出てくる「神風」という言葉があります。

これは1274年(文永の役)、1281年(弘安の役)の元寇(Mongol invasion of Japan)の二度にわたって蒙古軍を壊滅状態に追い込んだ台風による激しい風が由来となっています。

以下英文はこの記事より引用します。

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After these events,
これらの出来事の後、

(上記・元寇のこと)

the Japanese word “kamikaze,”
日本語の言葉「カミカゼ」が

meaning “divine wind,”
「神風(神が起こした風)という意味の

was coined.
作られました。

*coin は「硬貨」という意味でおなじみですが、ここでは動詞として「(新語など)を作る」という意味として使われています。

coin は動詞で「硬貨を鋳造する、金属を硬貨にする」という意味もあります。

And why not?
もちろんでしょう

Two storms had just destroyed
二つの嵐がちょうど破壊したのです

two invading forces.
2つの侵略軍を

It must have seemed logical
それは論理的に思えた

that the gods were deliberately protecting Japan
神々が意図的に日本を守っていたということが

from its enemies.
敵から

The word “kamikaze,”
「カミカゼ」という言葉は

by the way,
ところで

is a combination
組み合わせです

of “kami,”
「カミ」と

the word for a nature spirit
自然の霊に当たる言葉の

in the Japanese Shinto religion,
日本神道における

and “kaze,”
「カゼ」の

meaning “wind.”
「風」を意味する。

In World War II,
第二次世界大戦では

the ideograph
その表意文字は

for this word
この言葉の

was used
使われました

by special attack units
特別攻撃隊によって

of the Japanese navy.
日本海軍の

Japanese pilots flewplanes
日本の操縦士は飛行機を飛ばしました

full of explosives
爆薬を満載した(飛行機)

directly into enemy targets.
直接敵の標的に向かって。

To this day,
今日に至るまで

a “kamikaze mission” means
「カミカゼ任務」は意味します

a “suicide mission,”
「自爆作戦任務」を

and a “kamikaze” can be anyone
そして「カミカゼ」は誰にでも当てはまります

who acts in a self-destructive way,
自爆的な行為をする

especially if they’re doing it for a cause.
特に(主義・主張)目的のために行う場合に。

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今回は僕がよく聴いている『Grammar Girl』というポッドキャストの内容の一部をご紹介したものです。

Quick and Dirty Tips 「Grammar Girl」”How do hurricanes get their names?”

こちらのサイト

だとトランスクリプトと音声を聴くことができます。今回は、その中の冒頭に近い部分です。

音声を聴きたいかたはそちらをぜひ聴いてみてください。