ニュースレター読者の方からのTOEIC L&Rのリスニングパートに関する質問です。
【回答】
質問に対し「Yes」「No」で答える、または「誰」「どこ」に対してズバリ答える選択肢が正解となるものは解きやすいですが、例えば
「研修会には車で行くつもりですか?」に対し、「いえ、電車で行きます」というような選択肢ならば答えるのは比較的容易なのですが、「ああ、よかったら朝、車で迎えに行きましょうか?」という選択肢だと、その状況がしっかり英語を聞いただけで分かっていないと解けないと思います。
対策としては、2つ。
1.Part 2の難問をひたすらたくさん解いてマスターを目指す
こんな本も出ているようです。
『TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル (TOEIC TEST 特急シリーズ)』
また「状況を理解」という意味では、Part 3の問題をしっかり勉強することがPart 2強化につながるでしょう。
問題を解いて解答を確認したあとは、しっかりと音読トレーニングをしましょう。その際大切なのは、そのダイアローグの登場人物の立場・気持ちになって読むことです。その問題の音声を注意深く聴くと、声の調子とか間合いとか、その状況によって話す調子が変わったり、感情が入っているはずなので、それを自分の中で消化して再現するつもりで読むことで状況を理解する力を養うことができるでしょう。
2.英語の理解力そのものを高める
もう一つは根本的な対策です。単なる問題集に止まらず、なるべく多くの状況の英語を聴く。会話量の多いテレビドラマを見るのはおすすめです。
あまりTOEICスコアが低いうちは限界がありますが、ある程度スコアが取れるようになったら、TOEICテストの直前時期以外は、教科書ではない英語になるべく多く触れることをお勧めします。一つの目安は700点ぐらいでしょうか。
高い得点が取れるようになったら、英語学習教材よりも、通常の英語メディアや書籍に触れる時間を増やしていかれるといいと思います。
ただしドラマや映画は日本語字幕ではなく、字幕なしか英語字幕で観るようにしてください。
※OTC公開講座で以前、こういった悩むを抱える人たちを対象とした『バーチャルメソッドTOEIC対策講座』というトレーニングセッションを行いました。
TOEIC練習問題を使って、英語が使われる場面を臨場感を味わいながら、聴く・読む際の「当事者意識」を鍛えるというものです。
開催時の様子はこちらをお読みください。
https://lifestyle-english.com/virtual-method-toeic2020/
また同様の講座を開催することがありますので、機会があれば、ぜひご利用ください。