メルマガ読者の方からのご質問です。
【ご質問】
ディクテーションをしていますが、They’reとThereの聞き取りがうまくいきません。
やはり、文法から学ばないといけないでしょうか?
このまま、ディクテーションを続けた方が良いでしょうか?
教えて下さい。両方するのが良いと思いますが・・。
【以下、ご質問への回答】
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「They’reとThereの聞き取りがうまくいかない」というのは、音が区別できないということでしょうか? それとも文脈でこの二つが同じに聞こえるので、センテンスの意味が聞くだけで理解できないということでしょうか?
英語の聴き取りが難しい点は二つあって、一つは「音声面」もう一つは「言語面」です。
ざっくり言うと、音声面は英語の音がキャッチできるかどうか、言語面は、文法とか語彙の要素です。
まず音声面から言うと、They’reとThereは、早く読むと同じ音になります。場合によってはネイティブスピーカーでも混同します。
これは同じに聞こえて当然なので、こういうものなのだ、と認識して、音として聴き取れるようにすればいいと思います。
そして言語面。There’re を 「There are」のようによほどゆっくりハッキリ話してくれない限り They’re / There の後を聴き取らないと、区別はできません。
お使いいただいている『English for Industry Volume1』(OTC教材)の中の例文を例に使いましょう。
<例文>
They’re fine.
前後の文脈も考えて Their fine. ではおかしい、と瞬時に判断できることがキーポイントでしょう。
fine には「罰金」という意味もありますが、おそらく教材の文脈ではおかしいと判断できると思います。
<例文>
Their main products are copper tubes.
(彼らの主製品は銅製管です)
ゼア- の後に products という名詞が来て、are に続いているので、
they are main products are
・・・ では変だなあ、と気づけるだけの英語の知識があればOKです。
もしその知識が無ければ、この文を何度も聴いて、音読して覚えてしまって下さい。
<例文>
They’re inside that building.
彼らはビルの中にいます。
Their inside that building.(彼らの内側の・・)では文が成立しないので、「They’re」だなあ、と受け取るのが自然だと気づくはずです。
気づけないなら、上と同じで聴いて音読してマスターしてください。
他にも、『EI Vol.1』の中のディクテーション 問題に以下のような例文を見つけました。
They’re placed in large cartons.
They’re not necessary.
There are no boxes of brass nails.
There are only some small packets.
their の後なら名詞が来るはずです。
リスニング学習としてディクテーション自体は続けたほうがいいと思います。また文法は文法で1冊の本でいつかは学んだほうがいいと思います。
ただ今回のようなことでお悩みなら、むしろディクテーションをやった文章も含めリスニング素材の教材を聴きしたり、音読を繰り返すことで、例文を覚えてしまうぐらいのつもりでマスターすることで今のモヤモヤ感は解消してくると思います。
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