大谷選手が靱帯損傷でも打席に立てる理由を英語で(難しくない!)

大谷翔平今季投手絶望のショック

何かと暗い話題が目立つ昨今、日本人に希望を与えてくれる存在がロサンゼルス・エンゼルスで二刀流で投打に渡って活躍する大谷翔平選手。

そんな中で、大谷選手の右ひじ靱帯(じんたい)に損傷が見つかり、投手としての今季残り試合の登板を断念という非常にショッキングで残念なニュースが飛び込んできました。今回はこの話題で英語を学んでいきましょう。

 

「靱帯損傷」を英語で言うと

英語例文ですが、まずは8月24日に大谷選手の靱帯損傷した直後のニュースで、こんな文をよくみかけました。

Shohei Ohtani has torn the ulnar collateral ligament in his pitching elbow.

大谷翔平は投球で使う方の肘の内側側副靱帯を損傷しました。

torn は動詞 tear (裂ける、損傷する)という意味の動詞の過去分詞です。

ulnar collateral ligament の発音を強引にカタカナ化すると<アルナ・コラテラル・リガメント>。

長くて専門的で難しいので、UCLと略されることが多いです。

念のために言っておくと、「内側側副靱帯」で「側」が二つ重なっているのは、文字の打ち間違いではありません。(側副靱帯の内側という意味)

ulnar という単語は、覚えても医学・解剖学以外で出てくることはないでしょう。

靭帯(じんたい)は ligament。これだけでもちょっと難しい単語ですが、必要なら暗記するしかないですね。

collateral という単語は、必ずしも医学や解剖学の用語としてだけでなく、普通に使われる単語です。この単語は名詞で「担保物件」という意味がある他、collateral damage (巻き添え被害)のように「不幸な巻き添え」という意味もあります。事件や犯罪などの話題で良く出てくる単語なので、覚えておいて損はありません。

英語での「肘の靱帯の怪我」の言い方はいろいろありますが、以下が比較的覚えやすいでしょうか。

elbow ligament injury
肘の靱帯の怪我

torn ligament in his right elbow
右肘じん帯損傷

torn は 上記例文と同じく、動詞 tear の過去分詞で「損傷した(裂けた)」の意味です。

 

打者・大谷は続行できる理由を英語で言うと

さて大けがをした大谷選手ですが、幸い打者としては試合に出場し続けています。初のホームラン王もかかってますしね。

「投手としては投げられないのに打者として打撃は大丈夫なの?」と不思議がる声も出ていますが、どうやら大谷選手が左打ちなのが幸いしているようです。

左打者は左腕で打ったボールを押し込む形なので、右腕は引く動作になるので、肘にかかる負担は少ないというのが理由のようです。

この理由を英語で言うと、次の例文のようになります。
(意味の塊ごとに段を下げて直訳を付けます)

The swing doesn’t stress the elbow
スイングが肘に負担をかけることがない

nearly as much,
ほとんど

especially
特に

in the right arm
右腕は

of a left-handed hitter,
左打者の

as in Ohtani’s case.
大谷のような場合の。

とはいうものの、大谷選手の靱帯損傷は何らかの治療が必要なわけで、それが保存療法で済む程度の損傷なのか、再度トミー・ジョン手術が必要なのか、今後の行方が注目されます。

最後にまとめですが、医学に関連するような英単語は医学関連や専門的な人体に関する知識を
勉強する人以外は、事前にまとめて覚えるというのは無理です。

ですから、自分自身や身の回り、あるいは今回のようなニュース報道の機会を上手く利用して、毎回少しづつ覚えていくしかないというのが現実です。

ちりも積もれば山となる。

ニュース英語は積極的に活用しましょう!