元海外駐在員の英語力維持向上方法

僕は以前、毎週土曜日の午後に2時間、名古屋国際センターで、英語ディスカッションフォーラムを外国人も含め5人ほどのメンバーでやっていました。話題は毎回世界の政治や経済の話題を中心に行っていました。5年ほど続けて2014年頃にメンバーの一人が欧州転勤になったのを機に解散しました。

先週、その時のメンバーの一人だったKさんに会って、久しぶりにゆっくりと話しをしました。
Kさんは海外駐在経験もある国際派のビジネスマンで、もちろん英語は堪能です。

でも実は、2010年頃にディスカッションフォーラムを始めた頃には、Kさんの英語のスピーキング力は海外駐在の時より力が落ちてしまっていました。

彼はその後、奮起して英文の音読を毎日欠かさず続けたそうで、確かに僕も同じメンバーとしてやっていて、気付いた時にはスピーキング力がかなり向上しているのに気付きました。

海外駐在や留学の後、日本に帰国して「英語が下手になった」と嘆く人は少なくありません。そこで「まあしかたないか」とあきらめてしまうかどうかで、その後の英語との付き合い方が変わります。

仕事やプライベートでも毎日朝から晩まで英語を話す環境に無い場合は、人工的に英語を口から出す練習をするしかないと思います。

初心者はもちろん、初級・中級・上級まで、音読練習というのは、効果があります。

Kさんは、今でも月に一回オンラインの英語ディスカッションフォーラムに参加しているそうですが、それ以外にも英語の音読を毎日欠かさずにつづけていると言っていました。

以前Kさんは、「音読会」という、TED TALKなどのスピーチを素材にした音読実践をするFacebookのグループを長年運営していました。

当時は時々対面で集まってフォローアップアクティビティをやっていたそうですが、「たぶん俺が一番上達してると思う」とニコニコして語っていたのを思い出します。

そんな彼が、現在の英語教育の話題になったときに力を込めて言いました。

「英語が上手くなりたいなら、音読って絶対に効果があるから、みんなぜったりにやるべきだよね」

長年音読を実践し、英会話力を維持・向上させてきたKさんの言葉だけに説得力があります。

英会話の講師でも、「英語の音読やりましょうね」と生徒に言っていのに、それを言う本人が自分の英会話力のために音読をしたことがなかったり、一時的にしかやったことがないというのはありがちですから。

音読だけやっていればいいとか、単純化していうつもりはありません。

野球の練習でも素振りばかりやって、実際にボールを打ったり、試合で打席に立つ機会がなければ、本当の意味で打てるようにはならないのと同じで、時々は実践の機会を設ける必要もあります。

ただ「実践」ばかりで、力をつけるための練習や学習をしない人が多いので、そういう人には音読をオススメしたいです。

素材は何でもいいです。英会話フレーズ集でも、英語のスピーチ文でも、映画やドラマのスクリプトでも、雑誌の記事でも・・・。

ただ自分のレベルに合った物を選んでくださいね。
現在「英会話ワークアウト」という講座に参加する人のみを僕は指導していますが、みなさん、徐々に成果を出してきています。

英会話ワークアウトのメンバー以外の方々にも、近々音読のやり方講座などを提供したいと考えています。

これまで初級レベルの方中心でしたが、中上級で伸び悩んでいる方向けの講座も検討中です。

また近々、ご案内できると思いますので、乞うご期待。