今日は食べ物の話ですが、実は環境問題の話でもあります。
近年、代替肉への関心・需要が高まっています。動物愛護という視点もありますが、なんといっても「環境への負荷」の観点で食の将来を考えたとき、この話題は避けて通れないものになってきています。
日本でも最近やっと植物由来(Plant-based)の原材料を使ったハンバーガーなどの疑似肉製品が少しづつ発売され始めましたが、アメリカなど海外先進国と比べるとまだまだ世間での注目度は低いかもしれません。
知らずに食べたら植物由来とは気づかないほどおいしい Impossible Burger。(サンフランシスコのレストランにて撮影)
さて、今回ご紹介するニュースは、植物由来ではなく、細胞を組織培養することによってつくられた人造肉についてです。
環境問題や人造肉に関連したキーワードがでてきます。非常に大切な分野なので、しっかり読んでいただければと思います。
英文はVOA のLearning Englishのページから抜粋です。
*VOAのこのページでは、ゆっくりとした英語で読み上げてくれる音声が聴けます。
https://learningenglish.voanews.com/a/singapore-approves-sale-of-lab-grown-meat/5687330.html
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Singapore’s government
シンガポール政府は
has approved the sale
認可しました 販売を
of a laboratory–grown chicken meat.
実験室で培養した肉の
The American company
アメリカの会社
that invented the product,
その製品を開発した
Eat Just,
イーストジャストは
says
発表しました
it is the first time
それは初めてであると
lab-grown meat has received
実験室培養の肉が受けるのは
such approval
そのような許可を
anywhere in the world.
世界のどこでも。
Lab-grown meat
実験室で培養された肉は
– also called clean or cultured meat
クリーンミートとか培養肉とも呼ばれている
– is created from animal cells
動物の細胞から創り出されています
in a laboratory.
研究室の。
The product is made
その製品は作られます
without harming animals.
動物を害することなく
The cells grow
細胞は成長します
directly into the meat,
直接肉へと
outside of any animal.
動物の体外で
The Eat Just product
そのイートジャスト製品は
is to be sold
売られる予定です
as small pieces,
小片として
called nuggets.
ナゲットと呼ばれる。
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このイーストジャスト社のナゲットは、シンガポールのレストランで近いうちに導入されるそうです。どんなお味なんでしょうね?
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Demand
需要は
for alternatives
代用品の
to animal meat
動物肉への
is rising
高まってきています
across the world
世界中で
because of public concerns
社会的関心から
about health,
健康、
animal welfare
動物愛護、
and the environment.
そして環境への
Plant-based products
植物由来の製品は
– popularized
広まった
by companies
会社によって
like Beyond Meat, Impossible Foods and Quorn
ビヨンドミート、インポートフード、クォーンなどの
– are selling
売れています
in a growing number of stores and restaurants.
ますます多くの店やレストランで
But the development of lab-grown meat
しかし実験室培養肉の開発は
has been much slower
ずっとゆっくりしたものになっています
than that of plant-based versions.
植物由来版のものに比べて
The main reason
主な理由は
for the delay
その遅れの
is money.
お金です。
Lab-grown meat costs a lot more
実験室培養肉ははより多く費用がかかります
to produce.
製造するのに。
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サンフランシスコに本社のあるイートジャスト社は、現在アメリカでの承認も求めており、シンガポールでの実績を持って欧州その他の地区でも同様に認可を得ることを期待しています。
さて、ここから先は、同じVOAの違う記事からの引用で「環境への負荷」のお話です。
「World Food Production Also Having Big Effect on Climate Change(世界の食料生産も、気候変動に大きな営業を与えている)」という話で、それに関連する必須ボキャブラリーが多く出てきます。
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Most of the efforts
努力のほとんどが
aimed at reducing climate change
気候変動緩和を狙った
center on reducing the use
使用を削減することを中心としています
But a new study warns
しかし新しい研究は警告しています
that pollution
公害が
caused by the world’s food production system
世界の食料生産システムにより生み出される
is also a major driver
また大きな原因であると
of rising temperatures
気温を押し上げている
on the planet.
この惑星(地球)の。
The study found
その研究は明らかにしました
that if the world food system
もし世界の食料システムが
stays on its current growth path,
現在の成長過程を維持すると、
it will produce
それは生み出すでしょう
nearly 1.4 trillion metric tons of greenhouse gases
ほぼ1.4兆の温暖化ガスを
over the next 80 years.
今後80年に渡り。
That pollution is expected to come
公害は来ると予想されます
from fertilizers
肥料から
used in agriculture,
農業で使われる
mismanaged soil,
不適切に管理される土壌、
food waste
食品廃棄物
and methane gas
そしてメタンガス(から)
released from cows and other animals.
牛や他の動物から放たれる。
Other causes include
他の原因は含みます
land-clearing operations and deforestation.
開墾作業と森林伐採を。
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ミネソタ大学とオックスフォード大学の研究者が最近以下のような発表を行っています。
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The researchers predict
その研究者たちは予測しています
that even if fossil fuel emissions were halted now,
もし化石燃料の排出が今止まったとしても、
emissions from the world food system
世界の食物システムからの排出が
would make it impossible
不可能にするでしょう
to reach current international climate change targets.
現在の国際気候変動目標を達成するのを。
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今回取り上げたVOAの記事には、英語学習者用に内容復習クイズとキーワードのリストが付いています。せっかくなので、ぜひ利用してみて下さいね。
英単語を覚えるには、見たり聞いたりした語を実際に口から出して使ってみるのが一番です。