アカデミー賞・読むだけで語彙強化

*この記事は昨年2019年に書かれたものですが、アカデミー賞用語の参考になると思い、このブログに投稿します。

今週、2019年(第91回)のアカデミー賞
(Academy Awards)授賞式が行われました。

欧米では、授与されるオスカー像から、
単にオスカー(Oscars)とも呼ばれる
ことが多いようです。

これも一種の季節行事ですが、
英語学習者にとっては、
年に一度、映画関連用語が覚えられる
チャンスでもあります。

まずは、オスカーの主な受賞項目の
英語に注目してみましょう。

ここではスペースの制約があるので、
独断と偏見で主要なものだけです。

Best Picture (作品賞)
Best Director (監督賞)
Best Actor(主演男優賞)
Best Actress(主演女優賞)
Best Supporting Actor(助演男優賞)
Best Supporting Actress(助演女優賞)
Best Animated Feature Film(長編アニメ賞)
Best Documentary Feature(長編ドキュメンタリー賞)
Best Foreign Language Film(外国語映画賞)
Best Visual Effects(視覚効果賞)
Best Adapted Screenplay(脚色賞)
Best Original Screenplay(脚本賞)

単に用語問題で、英語としてはそれほど難しい単語は使われていないと思います。

この中で、ちょっとわかりにくいのがアニメやドキュメンタリーで出ているfeature (フィーチャー)という言葉。

feature は「特徴」という意味で覚えている人もいると思いますが、「主要なもの」「呼び物」という意味があります。

そこから「メイン上映作品」という意味に繋がるのですが、フィーチャー映画というのは、劇場で数本立てのメイン、または単独上映に足るだけの上映時間があるものを指します。

ちなみに現在アメリカ・イギリスは最低45分以上とされています。

さて次は、主な受賞作品と受賞者に目を向けてみてみましょう。

今年(2019年)の作品賞は、「Green Book」という、天才黒人ピアニストとイタリア系用心棒兼運転手の友情を描いた物語。

次に俳優部門ですが、主演男優賞にはBohemian Rhapsody のRami Malek、主演女優賞には、The Favourite の Olivia Colmanが選ばれています。

The Favourite の邦題は「女王のお気に入り」となっています。英語で映画の話をするときには英語の原題が邦題と違っていることが多いので注意が必要です。

英語を確認したいなら、アカデミー賞公式サイトをチェックしてみましょう。
https://oscar.go.com/

最後にもう一つ、
Adapted Screenplay(脚色賞)について。

screenplay というのは脚本のことですが、脚色というのは、小説など原作に手を加えて、映画がより面白く映える形に
書き換えることです。

adapt はアダプター( adapter )という言葉があるように、「適用させる」「順応する」という意味で、原作小説等を映画・テレビ番組に改変することをadaptation (アダプテイション)と言います。

(例)
a film adaptation of the novel
その小説の映画化作品

こんな感じに、今日もひとつ、ふたつと英単語を覚えて積み重ねて言うことがいつか大きな力になります。