第96回アカデミー賞(2024年)が3月10日に米ロサンゼルスで開催され、クリストファー・ノーランの「オッペンハイマー」が7部門で受賞し、作品賞と監督賞を含む主要な賞を獲得しました。日本からは、「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を、「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞を受賞しました。
宮崎駿監督にとっては03年の「千と千尋の神隠し」以来、21年ぶり2度目の受賞となりました。
今回はこのニュースに関する英語を一緒にみていきましょう。
例文1)
Hayao Miyazaki’s last film, “The Boy and the Heron,” has won the Oscar for Best Animation.
(宮崎駿監督の最後の作品『少年とサギ』がアカデミー賞アニメーション賞を受賞した)
いつものように、単語レベルまで完全に英文が理解できるように、意味の塊ごと行を変えて直訳を付けていきます。
<直訳>
Hayao Miyazaki’s last film,
宮崎駿の最後の映画
“The Boy and the Heron,”
少年とさぎ
(邦題「君たちはどう生きるか」は
has won the Oscar
オスカーを取りました
(アカデミー賞を)
for Best Animation.
長編アニメーション賞として。
例文2)
The master Japanese director has won his second Oscar for a story about a young boy who is searching for his mother during the Second World War.
(第二次世界大戦中に母親を探す少年を描いたこの作品で、日本の巨匠監督が2度目のオスカーを獲得した)
<直訳>
The master Japanese director
日本語巨匠監督は
has won his second Oscar
彼の二度目のオスカーを
(アカデミー賞を)
for a story
物語で
about a young boy
一人の若い少年についての
who is searching for his mother
母親を探す
during the Second World War.
第二次世界大戦の最中に。
————————————-
邦題「君たちはどう生きるか」が、英語では「The Boy and the Heron」になっているというのが面白いですね。洋画の場合、英語の原題と邦題が違うことがよくありますが・・・。
身近な野鳥であるサギ(heron)という単語を覚える良い機会でもあります。カタカナで書くと「ヘロン」になると思いますが、実際の英語の発音も聴いてみる方がよいでしょう。
「アカデミー賞」は英語では「Oscar(オスカー)」と言うことが多いです。授与されるトロフィー「オスカー像」から転じて、「オスカー」の別名で呼ばれます。
英会話で映画の話しをすることもあるかと思います。映画やテレビドラマの話しを英語でするのは、意外と難しかったりしますが、今回の例文が少しでも役立てば幸いです。