日本人が「マンションに住んでいる」というと驚かれる理由

「マンションに住んでます」を英語で言うと「I live in a mansion」ではない!

英語で「マンションに住んでいます」と言いたくて

I live in a mansion.

と言っていませんか?

実はこれ、英語では全く違う意味になります。


“mansion”は「セレブの大豪邸」!

日本語では「マンション」は高層の集合住宅を指しますが、英語の mansion

🏰 ハリウッドセレブや富裕層が住むような、プール付きの大豪邸

を意味します。

そのため、日本語の感覚で“I live in a mansion.” と言うと、ネイティブは

「え?大豪邸に住んでるの?」

と驚かれるか、ジョークだと思われるかもしれません。


正しくは “apartment”!でも、その分類基準に注意

日本語の「アパート/マンション」の分け方:

  • 木造、低層:アパート
  • 鉄筋コンクリート造、高層:マンション

これは、英語の分類基準とは異なります。

英語では、主に次の2点で分類されます:

  1. 所有形態: condo(個別所有) vs. apartment(賃貸)
  2. 間取りや構造: studio, loft, one-bedroom など

ゆえに:

築50年の木造アパートも、高層分譲マンションも、賃貸なら apartment所有なら condo と表現されます。

また、日本では「アパート」は木造・低層、「マンション」は鉄筋・高層と区別されることが多い点も補足しておくとよいでしょう。

※ condo は、condominium の略


【condoの意味】は「高級」とは限らない

condo = 分譲マンション(個別所有の集合住宅の一室)

ただし、高級とは限らず、中価格帯の分譲住宅も condo と呼ばれます。

A condo can range from affordable to luxury, depending on the location.

例えば、アメリカでは都市部の一般的な分譲マンションも「condo」と呼ばれ、必ずしも高級物件だけを指しません。

※発音は「カンドゥ」に近いです。


【地域による表現の違い】

地域 使われる表現 備考
🇺🇸 アメリカ apartment(賃貸), condo(所有) I rent an apartment. / I own a condo.
🇬🇧 イギリス flat / apartment(高級・新築) I live in a flat in central London. / Luxury apartments in London

補足:

  • イギリスでは flat が一般的ですが、最近では高級物件や新築では apartment も使われるそうです。
  • flat は賃貸・所有を問わず使われ、「I own my flat.」のように明示することもあります。

【アパートの種類と表現】

用語 意味
studio apartment ワンルーム(寝室、リビング、キッチンが一体)
one-bedroom apartment 1LDK相当の間取り
loft 天井が高く、広く開放的な構造
duplex 【アメリカ】上下2世帯住宅 / 【イギリス】隣接する1戸建て住宅(壁を1つ共有)

※「duplex」は国によって意味が異なる点に注意が必要です。

英語学習という点では、あくまで参考程度に。


“apart”の注意点と表現例

apart = 「離れて」という副詞

My parents live apart now, but they still get along well.
(私の両親は別々に暮らしていますが、仲はいいです)

これに加えて、「apart from ~」という表現も便利です:

Apart from my condo, I also own a vacation home.
(私のコンド以外に、別荘も所有しています)


【例文】自然な「住まい」の表現

会話例1:

A: Where do you live?
B: I live in an apartment downtown.
(ダウンタウンのアパートに住んでいるよ)

会話例2:

A: Is your place rented or owned?
B: I own a condo in a high-rise building.
(高層マンションの一室を所有しています)


まとめ

日本語 正しい英語表現 NG表現
マンション apartment / condo mansion(大豪邸)
アパート apartment apart(離れて)

「住まい」は日常会話で頻出のトピックです。 相手に誤解されないよう、体系的な表現と意味の違いをよく理解して、自然な英語を使えるようにしていきましょう!